代表者挨拶/ミッション
代表者挨拶
一般財団法人
地域伝統芸能活用センター
会長 中村徹
私たちの日本には、深雪地帯から亜熱帯まで多様な自然や風土があり、こうした環境のもとできめ細かな地域文化が展開されています。
地域文化の中でも、地域の伝統芸能及び風俗習慣は、地域の民衆の生活の中で生まれ、受け継がれたものであり、地域の固有の歴史、文化を色濃く反映したものであります。そのため、地域の伝統芸能及び風俗習慣を見つめ直すことは、地域固有の自然、文化、歴史などそれぞれの地域が持つ特性を地域アイデンティティとして確立し、地域の魅力を発見・再確認することであり、望ましい地域づくりを進める上で極めて重要なことと考えています。
また、地域の伝統芸能及び風俗習慣を活用することは、地域ににぎわいを創出することにより地域の魅力を向上させるものであり、観光及び地域の商工業の振興を図る上で極めて効果的であります。
地域伝統芸能活用センターにおいて、地域の伝統芸能及び風俗習慣を見つめ直し、活用することとしているのは、このような考え方によるものであり、その果たすべき役割は、極めて大きいと自負しております。
本センターの活動により、その地に住むことに誇りがもて、幸せが感じられる魅力的な地域づくりを少しでも多く実現することを期待してやみません。
ミッション
目的
自由時間の増大に伴い精神的充足感への希求、地域の活性化・国際化の推進の観点から、観光の果たすべき役割はますます重要になっており、地域の特色を生かした魅力ある観光地づくりが求められています。
地域の民衆の中で受け継がれ、当該地域の固有の歴史、文化等を色濃く反映した伝統的な芸能及び風俗慣習(以下「伝統芸能等」という。)は、地域の歴史、文化等を色濃く反映したものであり、これを活用することは、地域の特色を生かした観光の振興を図るためには極めて効果的と考えられます。特に、国際観光の振興の観点から、日本の歴史、文化、伝統等につき外国人の理解の推進を図る上で、地域伝統芸能等を活用する意義は大きい物があります。
地域伝統芸能等は地域の特性を反映した固有の資源であり、かつ、コミュニティ活動の核であることから、これを活用し、地域独自のにぎわいを創出すること及び地域伝統芸能等に関連する事業の振興を図ることは、地域の個性を生かした商業の形成を図る上で極めて重要であります。
当財団は、地域伝統芸能等を活用した行事の実施、支援を行うこと等により、地域の観光及び商工業の振興を図るための様々な事業に取り組んでおります。
設立の経緯
平成4年6月に「地域伝統芸能等を活用した行事の実施による観光及び特定地域商工業の振興に関する法律」(略称:地域伝統芸能等活用法)が五省(文部省、農林水産省、通商産業省、運輸省、自治省)共管で制定され、9月に施行されました。この法律の目的を遂行するため、同年12月に通商産業省、運輸省主管によって当センターが設立されました。